Reminiscence  ~北の大地で過ごした日々~

出張・旅

のべ、ひと月以上滞在していた冬の札幌出張から戻ってきた。

数年ぶりに訪れた札幌の街は大きく様変わりし、確実に時が流れていることを実感した。

今回の札幌出張は初日から波乱含みとなり、何かとトラブル続きだった。お目当てのお店を方もするとすっかり味が変わってしまっていたり、滞在中の荷物が届かなかったり。

なかでも最悪だったのは、ホテル滞在中に備品の電気湯沸かしポットを壊したと濡れ衣を着せられ、ありえないくらい不愉快な思いをしたことだった。予約の段階で、なんとなく泊まってはいけないような予感がしていたが、その予感が見事に的中してしまった。

思い出すだけでも怒りがこみ上げてくるので詳細は記さないが、今まで泊まった宿の中でワースト1にランキングされるくらいで、支配人を筆頭に従業員の質が客商売に一番向いてない性格のスタッフしかいなかった。

そんなホテルだったので、滞在中は毎日嫌な思いを強いられていた。

それでも、朝夕のウォーキングなどで気分転換することを心がけ、できるだけポジティブに過ごしていたが、流石に器物損壊の犯人呼ばわりされたあたりで限界だった。途中、旭川に一泊旅行したタイミングで残りの予約はすべてキャンセルし、違うホテルに移ることにした。

仕事先からは遠くなったが、そのぶん、朝夕のウォーキングで雪景色の札幌をタップリと楽しむことができ、出張前半の嫌な気分からはすっかり開放された。

そんな氷点下の札幌での生活に終わりを告げ、雪のない東京に戻ってくると春真っ盛り。花粉に悩まされながらも春の暖かさに体は微睡み、年度初めの閑散期ということもあり相変わらずマッタリと日々を過ごしている。

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