2021年 扉、引き戸をリメイク
2019年、2020年の素人DIYで一気に部屋の雰囲気が様変わりし、新居に引っ越した気分になれたが、唯一、扉の張替えが残っていた。
その理由として、壁紙に比べ扉サイズのリメイクシートの単価が異様に高いのだ。
45センチ幅以内は安くていろんな種類が出ているが、扉の90センチ幅はほとんど見つけることができなかった。あったとしてもべらぼうに高い!その分、質感もいいのだが、仮にそのシートで扉面を一枚張り替えた場合、6~7千円程度になり、家の扉類を全部張り替えるとなると、
16面×7,000=!!!
高すぎる!
コストパフォーマンスに見合わないということで様子見となっていた。
お手頃な扉サイズのリメイクシート
そんなわけで、扉だけが入居時のままの黄ばんだ風合いを醸し出しており、微妙に満足感が得られなかった。
何とかできないものかといろいろ物色していたが、幅が45センチ以内だといろんな模様のシートがあり値段も比較的安い。
しかし、扉の幅は約90センチ、リメイクシートを壁紙のようにジョイントで貼るにはかなりのスキルが要求されるようだ。
強力な接着剤が付いているので一度張るとやり直しができないのだ。
無理にやり直そうとすると目も当てられない仕上がりになってしまう。
そんなこんなで扉一枚分のサイズでお得なシートを物色していたら、お手頃なシートを発見した。
アサヒペン メイクアップシート 幅90センチ×長さ2メートル
これだと丁度扉一枚分のサイズで片側千円程度、扉の両面貼っても2千円程度で済む。
家の扉全てを張り替えたとしても2諭吉でお釣りがくるので大変お得な商品だ。
ただ、ネットで購入した場合、表面の風合いや色味などがわからないため、それだけが唯一不安だった。
というわけで、試しに4枚ほど購入してリビングの内側だけ貼ってみることにした。
ダイニングテーブルを作業台にし、セッティング。
リメイクシートは貼付け面が強力な粘着力のシールになっているので絶対に失敗は許されない。一度剥がして再度貼り直そうとしても、捩れたり、皺が出てしまい使い物にならない。また、どんなに慎重に作業しても気泡が必ず発生するため、少しずつ気泡を抜きながら貼り付けていく。
貼り終えたあとは残った気泡を針で潰し空気を抜き、切断面が鋭くなっているので紙やすりで面取りを行う。
壁紙貼りに比べコツコツとした作業が延々と続くが、その甲斐あって、仕上がり具合はとても美しい。
取り付けてみると木目の風合いがいい具合に出ており、まるで本物の木材のようだ。
こらなら全く問題なし!
全ての扉を張り替える
上手く貼れたことで気を良くし、残りの扉全てを張り替えることにした。
まずは玄関。
取ってのハンドルは予めドライバーで外し、貼り終えてから穴を開け、取り付ける。
同じ要領で仕事部屋入り口の扉もリメイク
お次はトイレの扉
小窓の枠が外れなかったので、ドライヤーの熱風でシートを少しずつ伸ばしながら貼り、カッターで余計な箇所を剥がす。
そして残った扉も全て貼り終える
今回も気になる箇所が出てくる
リメイクシートは質感が本物とソックリなので全て張り替えると再び新築気分を味わうことができるので大満足の結果になった。
しかし、やはり今回も気になる箇所が出てきた。
キッチンの吊戸棚と収納スペースの扉が古臭いのだ。
というわけで、余ったシートをうまく使いながらリメイクしてみた。
吊戸棚完成
続いて
流し台収納スペースの完成
扉に比べて面積が小さいので失敗するっこともなく、黙々と作業し半日程度で全てを張り替えることができた。
これで今年の夏も妻の笑顔をたくさん見ることができた!
自分でやってみた雑感
というわけで、足掛け3年の間、夏の休日を利用したリフォームは無事に終えることができた。
畳の張替えだけは業者に丸投げしたが、それ以外は全て自分たちでやったので費用もかなり抑えることができた。かかった費用は材料費+工具のみなので、業者にお願いした場合に比べ1/3くらいの予算で収まった。
しかも仕上がり具合はどれも予想以上に上手くいき、十分に満足感を得られた。
難しかった部分も二人で試行錯誤しながら楽しく作業できたので、とても有意義な時間を過ごすことができた。
今の時代、たとえスキルがなくともネットで調べればあらゆるノウハウを学べるので、あとはほんのちょっとの勇気と好奇心があればいろんな世界が広がることを実感できた。
必須の工具類、あると便利なモノ
最後に、今回のリフォームで使用した主な工具類に関して簡単にまとめておこう。
ザックリと一覧
1:クロスヘラ リ
リメイクシートを貼る際、気泡を少しずつ抜くため
2:ジョイントローラー 壁 リ
壁紙のジョイント部やリメイクシートの気泡抜きで使用
3:ハサミ 壁 リ
4:ドライバー 壁 リ
電動ドライバーがあると楽できる
5:カッター&替刃 壁 リ
壁紙、リメイクシートの作業で最重要かも。極薄の刃を使うと仕上げが全然違う
6:定規 リ
7:ヘラ リ
細かな気泡を抜くときに便利
8:竹べら 壁
壁や天井を貼る際に角をキッチリと取るときに使用
9:撫で刷毛 壁
貼ったあとに中の空気を抜く
10:紙やすり リ
切り口が鋭いので切りっぱなしだと指を切ったりしないよう面取りしておく用
11:壁紙芯 リ あると作業がすごく捗る →使い方は後述
12:ガムテープ 壁 リ いろんな部分の仮止め用
13:ペットボトル 壁 リ飲料ではなく、カッターの刃を捨てるための容器
極薄の刃は切れ味がすぐに落ちるので、1回切ったら刃を折る必要があるので大量に出る刃の処理用
14:地ベラ 壁
きれいな直線を切るために必須 定規でもいいが、持ちやすい
その他、養生シートやちょっとした工具類 etc、、、
壁:壁紙、天井紙で使用 リ:扉のリメイクシートで使用
最重要工具
今回購入した壁紙のお店では基本の工具類をオマケでつけてくれたりするが、カッターだけは良い物を別に用意しよう。壁紙もリメイクシートも切り口がとても大切だが、特に壁紙同士の接合部などは切れ味鋭いカッターを使用すると、どこに切れ目があるのかわからないくらい美しく貼り付けることができる。
今回使用してみた以下のカッターは大変使いやすく、切れ味も文句なかった。替え刃と共に必須のアイテムだ。
ただ、切れ味鋭い分、劣化も早い。極端に言うと1回直線をカットしたら切れ味が落ちる感じだ。
なので替え刃も数セット用意しておこう。どちらも数百円なのでここはケチらない。
0.2mmの極薄刃による独特の素晴らしい切れ味で大変よくしなるので、初めのうちは使い方に戸惑うが、慣れてくると独特の刃のしなりが壁紙貼りには必須なのだとわかってくる。
リメイクシートを美しく貼る工夫
あと、工具ではないが、リメイクシートを綺麗に貼るグッズとして11:壁紙の芯が大変役立った。
というか、これ無しではまともに貼ることができなかったと思う。
45センチ幅程度のリメイクシートなら剥離紙を慎重に剥がし、丁寧に貼り付けていけば何とかなるが、幅が90センチのリメイクシートを2メートル位まで両手だけを使って貼ろうとすると、ほぼ確実に失敗する。
貼り始めはうまくいくかもしれないが、手だけで貼ろうとすると剥離紙を剥がす時に均一に剥がれず、扉に貼る時にムラができどんどんよじれてきてしまうのだ。
気が付くとあちこちに皺ができていたり真っすぐに貼れていなかったりする。
壁紙に比べリメイクシートは粘着力が強力なので再度貼り直すことはほぼ不可能。
それを回避するための方法が何かないかと思案していたが、壁紙が巻き付いていた芯を使うことを思いついた。
今回購入したアサヒペンのリメイクシートは芯が無いため、壁紙の芯にリメイクシートを巻きつけ直し、剥離紙が均一に剥がれるように工夫した。
超ロングのサランラップを貼るようなイメージ?
この方法だと裏面の剥離紙が均一に剥がれ、クロスヘラで空気を出しながら貼って行くことで最後まで失敗すること無くキレイに貼ることができた。
※リメイクシートを貼るコツとして、予め中性洗剤をスプレーなどで薄く伸ばしておくと気泡の処理が楽になる。
が、今回は壁紙の芯を用いる方法が予想以上に上手く行ったので、あえて直接貼り付けてみた。
壁紙の芯、何故か捨てずに取っておいたのだが、2年間捨てなくて本当に良かった!
足掛け3年で内装のリフォーム完了
たまたま足を骨折したおかげで、2年前の夏の休日を利用し少しずつ内装を張り替えてきて、去年と今年はコロナ禍で外出もままならない中、3年目にしてようやく完成した。
和室の壁がまだ古いままだが、侘び寂びの雰囲気を醸し出しているので良しとする。
(仕事部屋については3Dテトリス状態に棚や荷物が壁一面に張り巡らされているので諦めている)
もちろん、短期集中を目指すのなら1週間もあれば素人でもできると思うが、それでは流石に疲れる!
翌日に疲れを残さない程度の労力でリフォームを楽しんでいたので少しずつノンビリと楽しみながら作業してみた。
それにしても、昔は消耗品や工具類などはわざわざ店舗まで出向いて購入していたが、今回は材料の壁紙、工具、消耗品の全てをネットで賄うことができた。
しかも、消耗品などが突然切れてもネットで頼めば翌日には届くので(物によっては当日)、予定していた作業期間を超えることはなかった。
素人でもそれなりに満足の行くDIYができる便利な時代になったものだ。
持ち家の方はもちろん、賃貸でも不動産屋に交渉してみれば壁紙張り替えが可能な場合もあるので、気分一新、ぜひともチャレンジしてみることをお勧めする。
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