コロナが猛威を振るっていた頃、仕事の稼働率は月あたり一桁前半台まで落ち込み、ほぼ開店休業状態だった。最近、ようやく持ち直してきたが、それでも以前に比べると雲泥の差だ。
そんなとき、新しい仕事の話が舞い込んできた。
コロナ、ビフォー アフター
現在の仕事は20年近く携わっており、全盛期は家にほとんどいないくらい日本各地を飛び回っていた。出張先ではご当地の山に登ったりキャンプを楽しんだりと、充実した日々を送っていが、コロナ禍が収束したあたりをキッカケに状況が大幅に変わってしまった。
・出張先で宿の予約が取れない。
取れたとしても宿代が大幅に値上がってしまい、出張族にとっては泊まるたびに赤字になってしまう。
・移動経路の予約も取れない。
飛行機や新幹線も満席が当たり前になり、場合によってはグリーン車で移動しなければならなかったりと、旅の移動過程を楽しむような余裕がなくなってしまった。
アウトドアの楽しみも様変わりしてきた。
出張が激減したことにより、最近は登山やキャンプに行く回数もメッキリと減ってしまった。
どこへ行っても人が多すぎることが一番の理由だ。ただ人が多いというだけではなく、マナーがどんどん低下している。結果、登山でも初歩的な事故が頻発するようになり、過剰な注意喚起があちこちでされるようになってきた。
オマケに獣害の被害も年々増加しており、今年も既に熊により人命が失われている。
人の流れも自然の営みも大きく様変わりしつつあるようだ。
今の仕事を続けている一番の理由は各地へ出張出来ることなので、このような状況が続く限り、今の仕事をやるメリットも薄れてきている。
モチベーションもダダ下がり
更に、仕事自体に対するモチベーションもダダ下がりになってきた。
訪問先ではチームで仕事をしているが、同僚のオジサンは相変わらずで、以前やめた女の子の後釜も結局すぐに辞めてしまい、その後にやってきた優秀な若い子も今月いっぱいで辞めることになった。
残念なことに、若い子が辞める理由を当の本人は全く気づいていないことだ(あるいは気づこうとしないのか)。
他所様の社内事情なので自分がとやかく言う立場にはないが、日々、一緒に仕事をしていて歯がゆくもあり、残念で仕方がない。元請けの会社がキチンとした対応をしていれば、何十年にもわたり若手が一人も育たないことを是正するのだろうが、元請けの会社自体も対応する気がないようだ。
ブラックかホワイトか、という以前のレベルだ。
それまでの充実した日々を送っていた状態は過去の話となり、それまでの大きな波も今は凪のような状態でウダウダと過ごすことが多くなった。
、、、辞め時なのかもしれない。
新しい波
こんな時は焦ってもろくな事がないので、ポジティブな気持ちを心がけ日々を過ごすようにしている。
早寝早起きを心がけ十分な睡眠を取り、食事を楽しみ、陽の光を浴びながら心地良い汗を流す。
そんな凪の日々を過ごしていると、ひょんなことから新しい仕事の話が舞い込んできた。
訪問先で一緒に仕事をしている他社の担当者から、
「ウチの業務もやってみない?」
とお誘いを受けたのだ。
誘っていただいた担当者の会社は現場で基幹業務を担っており、今の会社はそのなかの一部門を担当している。そのため現場では顔を突き合わせることも多く、自分の業務スキルもわかったうえでのお誘いだ。
ありがたい話ではないか!
二つ返事でOKし、その後、具体的な話し合いが行われた。
サラリーマンなら一つの現場で他社の仕事を兼業するようなことは不可能だが、そこは融通の聞く個人事業主という立場を活かし、訪問先では2つの会社の肩書を持ち、二刀流で業務に携わることになる。
訪問先でのスケジュール調整が一番の懸念事項だったが、そこは今の業務とバッティングしないように調整してくれるようだ。
単純計算で皮算用してみると、今の業務にプラスして倍の稼働日数が保証されるわけだ。
ん~ここへ来て新しい波がやってきたようだ。
くすぶっていた気持ちがプラスに傾き始めてきた。
とはいえ、新しい業務内容は基幹業務で、訪問先では全体を統括することになる。その中でのポジションなので、今までのような一部門とは内容もレベルも格段に奥が深い。
この歳で誘われた一番の理由は即戦力を求められているわけで、常に結果を出さなければ次に繋がらないことは明白だ。月末から研修が始まり7月からはすぐに最前線に立たされるようだ。それまでの間にできるだけのことはやっておこう。
例年、この時期は晴れてれば山に登り、雨が降れば部屋で楽器演奏を楽しんでいるが、今年は専門書を開き、お勉強の日々となっている。
久々の学習タイムは新鮮な感じだが、それにしても専門書は高い!
そして何より、専門書はKindle版が無いものが大半なので文字が小さい!
ショボショボと目をこすりながら新しい波に備えよう。
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