今どきの喫煙事情

日常
禁煙

女子体操のオリンピック代表チームのリーダーが喫煙、飲酒の責任を取り、本番開始直前にチームから去ることになった。

SNSでは当人の自覚不足から招いたことなので、夢を絶たれるのも止むなしとする意見が圧倒的だ。一方で、煙草程度で厳罰など必要はなく、そこまで追い詰める必要無しとする立場のコメントは総スカンを食らっている。

そんな騒動を尻目に、日々、仕事に勤しんでいると、煙草嫌いの正義の味方からお叱りを受けてしまった。

正義の嫌煙マン現わる

仕事先での休憩時間、猛暑のコンビニでの出来事。

コンビニ入口から一番遠い外壁付近で、アイス珈琲を飲みながら一服していると、駐車場から中年の夫婦が降りてきた。

眼の前を通り過ぎ店舗入口に向かう時、旦那が思いっきり睨んできた。

煙草を吸っていたので、それが気に入らなかったのだろう。

ただ、この場所は道路も店舗敷地も喫煙禁止エリアではない。とはいえ、マナーとして他人に煙がいかないよう吐く方向には気を使っている。

因みに、このブログはセンテナリアンを目指しているオジサンのブログなのだが、長生きしたいのに煙草なんて吸ってんじゃねー!と思う方々がいるかもしれない。

仰ることは重々承知。

がしかし、自分の人生の大きな目標として、センテナリアンになることを掲げてはいるが、センテナリアンになるのが目的ではない。

日々の生活のなかで今を有意義に暮らし、その結果として元気なおじーさんを目指しているので、センテナリアンは夢のボーナスのようなもの。

明日、事故にあって寿命を迎えるかもしれないし、1年後に不治の病でこの世からおさらばするかもしれない。

生きることに執着しているわけではなく、かと言って、生きることを疎かにしているわけでもない。

それでも一向に構わない。それが自分に与えられたローソクの炎なのだ。

【今を生きる】

自分の中で大切にしているのは、今、この瞬間を有意義に楽しく過ごすことなので、好奇心のアンテナを常に張り巡らし、いろんなことに挑戦することにしている。なので、目的達成のためにあらゆることを我慢し、修行僧のような生き方を実践するつもりは毛頭ない。猛暑のさなか、大汗をかきながら走ったりするのも、今のところそれが楽しいと思えているからなのだ。

煙草が体に悪いのも重々承知。それでも、煙草の一服が美味いと思えるのも楽しみの一つだ。だからといって吸えないとイライラするような依存症でもない。吸わない時は数年以上吸わない時もある。

なので、煙草を吸わない人たちと行動する時は、たとえ吸える場所でも一切吸わないし、喫煙場所に煙草嫌いの人が目の前に現れ、遠慮してくれないか?と丁寧に言われれば、すぐに消すこともしばしば。

ところが、今回は状況が違うようだ。

買い物を終えた二人が再び目の前を通り過ぎようとした時、旦那が立ち止まり、こちらの全身を睨みつけながら

怒るオジサン
怒るオジサン

煙草吸ってんじゃねーよ

といきなり頭ごなしに凄んできた。

はて?

ここは街中の禁煙エリアではなく、人もめったに通らない猛暑の田舎道に隣接したコンビニ。店舗の壁にも禁煙表示は見当たらない。そんな屋外で見ず知らずの他人に頭ごなしに凄まれるいわれは無いのだが、もしかすると、このオッサンは奥さんに頼れる旦那の姿を見せようと、ここは一発凄んで相手をビビらせ、声高に正義を叫ぶカッコいい嫌煙マンの姿でも見せたかったのだろうか。

このオジサン、コワイよ~と内心ドキドキしながら、成り行きを楽しんでみることにした。

jinjin
jinjin

ここは禁煙区域なんですか~?

怒るオジサン
怒るオジサン

灰皿ねーんだから汚れるだろう!

更に凄んで怒鳴り散らす嫌煙マンの顔に左手を挙げ、持っていた携帯灰皿を確認してもらった。

jinjin
jinjin

ポイ捨てなんてマナーが悪いことしませんよ~

と返答すると、突然切れだした。

怒るオジサン
怒るオジサン

うるせー!★※@ぇー#ぃー*&~;

うるさいのは嫌煙マンなのに、予想外に反撃されたからだろうか、意味不明な言葉を喚き散らし始めた。

キーキー喚くその姿を、奥さんらしきオバサンが少し離れた木陰で成り行きを見守っている。そんな奥さんの視線を背中に受け、カッコいい正義の嫌煙マンを見せるべく、もっともらしい事を猿のようにギャーギャーと喚いている。

暑い最中、いい年こいたオッサンが恥ずかしくないのだろうか?

怒るオジサン
怒るオジサン

公共の歩道は禁煙に決まってんだろうがー!!!

jinjin
jinjin

アンタには残念だけど、ここは禁煙エリアに該当しない道路なんだな~

jinjin
jinjin

し・か・も

jinjin
jinjin

オッサンが立ってる場所、店舗の敷地内なんで私有地。公共の道路にもあてはまらないんだな~

笑顔で私道と公道の違いを説明してあげると、烈火のごとく顔を赤らめ、一層意味不明な雄叫びを猿のようにギャーギャーと喚いている。こめかみの血管は今にも破裂しそうなほどドクドクと脈打ち、首筋からは滝のような汗を滴らせている。

半径1メートルが猛暑から酷暑になってしまった。

そんな状況下にあってキーキーと喚く猿の戯言を受け流していると、今にもこちらの胸ぐらを掴んできそうな勢いで間合いを詰めてきた。

これ以上興奮すると、この手の猿は何をしでかすかわからない。隠し持ったナイフでも出してくることも脳裏をよぎったが、その前に血管が切れてぶっ倒れるだろう。もしも指一本でも触れようものなら、その瞬間、正当防衛が成立し、カウンターパンチを食らわすことができる。

奥さんが観ている手前、そんな状況になったら可愛そうだなーと思っていると、怒りの矛先が変わったようだ。

怒るオジサン
怒るオジサン

だったら店長呼んでくるぞ!!!

jinjin
jinjin

どうぞ~(^o^)

ズカズカと店内に戻り店長を引っ張り出してくると、先程の戯言を喚き散らしている。その姿はまるで、センセーに言いつけてやる!と泣きベソかいている駄々っ子そのものだ。

そんな嫌煙マンを目の前に店長が一言

スタッフ
スタッフ

この店舗の敷地は特に禁煙とはしてないんですよ(^^)

jinjin
jinjin

次はおまわりさん呼びますか~?

血の涙を吹き出さんばかりに興奮した嫌煙マンは、憤懣遣る方無いという体で奥さんの元へ去っていった。

jinjin
jinjin

猛暑なんだから、あんまり興奮すると血管切れちゃいますよ~

とエールを送ってあげた。

その後姿は、

「だから言ったじゃない!変な人に絡んじゃだめだって!」

と奥さんに叱られているようだった。

いやいや、変な人はおたくのご主人ですから!

おそらく、仕事場でも立場の弱い相手には威張り散らし、自分より上の相手にはコメツキバッタのように卑屈に振る舞うタイプだ。

世の中には色々な考え、主義主張があり、そういう人々が集まって社会が成り立っていることが許せず、自分の考えだけが正義で、その意にそぐわない相手のことは全否定する寛容性のかけらも無い大人。そんなオッサンにもし子供がいるとすれば、その子の将来が不憫でならない。

そんなどーでもいいことを思っていると、

スタッフ
スタッフ

せっかくの一服中にすいません この時期、変な人多いですからね~

と店長が申し訳無さそうに労ってくれ、更には、店舗裏側の日陰エリアにある従業員専用の喫煙場所を案内してくれた。

その腰の低さに恐縮してしまい、

jinjin
jinjin

こちらこそ、店の前で騒がせてしまってすいません

とお詫びと感謝を述べ、店を後にした。

 

時代の流れ

今の御時世、喫煙者が疎まれるのは時代の流れだろう。

確かに、平気で吸い殻をポイ捨てしたり、街なかでの歩き煙草などは論外だ。登山やキャンプをしていても、自然のなかで煙草の吸殻が落ちているとがっかりしてしまう。そういうマナーの悪い連中のせいで全ての喫煙者が白い目で見られてしまう。ここまで喫煙者が嫌われてしまうのも致し方ない。

とはいえ、自分が気に食わないからと、一見もっともらしく正義を振りかざし、相手を力で威圧して黙らせようとするのは人として幼すぎる。

キャンプをしていると、そういうタイプの人に限って、タバコの煙が自分のキャンプ指定地に漂ってくると、わざとらしく手の平を左右に振りながら迷惑アピールをしている。そんな人達にありがちなのが、BBQの食材を思いっきり焦がし、黒煙を周り中に撒き散らして夜遅くまでギャーギャー騒ぎ、挙句の果ては焦げた食材やゴミ類を平気で草むらに捨てたりしているものだ。

登山やキャンプは平日に行くようにしているのは、そんな連中に遭遇し無駄な時間を過ごしたくない、というのが一番の理由だ。もちろん、場所を決めるときも禁煙のキャンプ場には行かないし、登山でも周りに人がいる時は煙草を吸ったりはしない。ニコチン中毒というわけではないので、吸えないからと言ってストレスが貯まることはない。

吸っちゃいけない場所では吸わない。吸っていい場所でも周りに気遣う。特に難しいことではない。

お互い様という気持ちがあればいいだけのこと。

そういう気持ちで過ごしていると、不思議と同じような考えの登山者やキャンパーに出くわすものだ。禁煙者の近くで煙草を吸っていても特に気にする様子もなく、世間話に興じる。お互いが少しずつ我慢し、相手を尊重する。平日の静かな登山やキャンプ場にはそういう大人が集うことが多い。

jinjin
jinjin

類は友を呼ぶ

正義の匿名仮面

オリンピックの女子体操代表のチームリーダーが喫煙と飲酒で追放されてしまった。その処分に対しSNSが盛り上がり、当然という考えが多勢を占め、違う意見は切って捨てるような状況になっている。

国を代表する立場でチームのリーダーが法律に違反し、公共施設内で行為に及んでしまった。税金で代表に選ばれ、国の施設も税金で賄われているのだから、多数派の意見は確かに正論だ。一方で、10代の若者にそこまで厳しい処分を求める必要はなく、反省文書かせてリーダーから補欠に降格程度の厳重注意程度でいいのでは?という意見も傾聴に値する。

多数派の多くが、国民が税金を払っている云々を持ち出しているが、こういった少数派の人達も税金を払っていることも事実。

少数派の意見は間違っているのだろうか?

後悔と反省

今回のような顛末では、本人は何年経っても後悔しか残らないだろう。

10代の若者が学ばなければいけないことは、間違いを犯した時は反省することが大切なのであって、やってしまったことを後悔しても、時間は過去に戻せない。

人は間違いを犯す生き物だ。

10代の若者なら尚更だ。色々失敗して怒られ、周りにも迷惑をかけ、そこから多くを学び、自分の過ちに気づくことで初めて反省する気持ちが芽生え、未来に活かすことができる。

今回の一連の流れを見てみると、発覚からチームを去るまでがあっという間で、監督する立場の大人が世論のバッシングを避けるため、本人が辞任するという形で幕引きを図ろうとしたように見えてしまう。

組織として、自分たちで問題を解決していくという姿勢は一つも見受けられなかった。

本人に責任があるのはもちろん否定しないが、まずは上の者が責任を取り、その姿を本人に見せることが一番の処罰方法であり、未来に向けて反省を促す方法なのではなかろうか。

オリンピックや国別対抗戦などを観ていていつも思うのは、日本選手の多くが競技を楽しむよりも、まるで戦地に赴くかのような悲壮感を背中に漂わせているように見えてしまう。

失敗すれば切腹でもする覚悟で競技に臨み、結果を出せなかったら号泣しながら国民に詫び、結果を出しても皆様のお陰と謙遜する。

いやいや、観ている方はただの野次馬。一番頑張ったのは貴方です。

自分が納得できない結果なら反省して次に活かせばいいし、納得できたのならどんな結果であろうと胸を張って笑えばいい。せっかくの国際交流の場、プレッシャーで部屋に閉じこもってないで、もっともっと広い世界を楽しんで、誰のものでもない、自分の人生を豊かにしてくれればと願う。

楽しめ♪ニッポン!!!

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