カムイミンタラ -神々の遊ぶ庭で過ごした日々- 序章

daisetusan08 キャンプ

9月は怒涛の出張ラッシュとなった。

青森県の弘前と北海道の網走を1週間毎に行ったり来たりの日程で、間に数日間の休みを取り入れることができたので登山とキャンプの予定を組んでみた。

北海道の屋根 -大雪山縦走-

弘前出張を終えて次の出張先である釧路には四日後に現地入りすればいいので、移動の途中に大雪山を縦走して網走に行くプランを練ってみた。

一日目:終日移動 旭岳野営場泊

二日目:旭岳登山 裏旭野営場泊

三日目;白雲岳縦走 白雲岳野営場泊

四日目:黒岳縦走 黒岳キャンプ場

五日目:下山 網走入り

五日間のうち前後一日は移動日になるので正味三日、できればトムラウシまで縦走したかったが、下山後の最寄り駅が帯広になってしまい、五日目に網走へ着くことができなくなってしまう。
万が一の予備日も含めると仕事に穴を開けてしまうことになるので、ここは余裕を持って行動できるプランにしてみた。

一日の縦走は2~3時間程度で済み、かなりノンビリ過ごせる贅沢なプランだ。

本州側から向かった場合、大雪山の玄関口は旭川になるが、そこから大雪山の麓にあるキャンプ場へはバスで行くことになる。

飛行機と特急を乗り継ぎ旭川に向かった場合、最後のバスに間に合わないので登山口のキャンプ場に当日中に着くことができない。

なので、今回は久々の陸路を大移動することとなった。

弘前-新青森-新函館北斗-札幌-旭川-旭岳キャンプ場

北海道新幹線の新函館北斗に着くまではトンネルメインで退屈だったが、北海道に上陸してからの特急移動は車窓の景色をたっぷり楽しめる。

北海道駒ヶ岳の美しい山並みを過ぎると穏やかな内浦湾が車窓一面に広がる。
キラキラと輝く水面を眺めていると、朝が早かったので途中ウトウトと微睡でしまったようだ。

気がつけばまもなく北の玄関口札幌。そこから旭川までは車内で遅めのランチタイム。

札幌駅構内で買った【三種の神器弁当】
塩味が絶妙な大きめの鮭と卵焼き、揚蒲鉾がメインの幕の内弁当。

これが凄く美味かった。

普段、駅弁にはあんまり食指を伸ばさないが、この弁当は900円と値段も良心的。また食べたいと思えるような駅弁だった。

そして旭川駅に到着。昔来た頃の古いイメージは全く無く、すっかり新しくなっていた。
そこから先はバスで大雪山麓にあるキャンプ場へ。

大雪山の麓にある雰囲気の良い野営場

07:06の弘前を出てキャンプ場に付いたのが17:00。
夕暮れが迫る頃、キャンプ場前のバス停に着いた。そこから五分ほど歩くと管理棟に到着する。

5つあるエリアのうち、Cサイトは旭岳の頂上が見えるというのでCサイトにテントを張ることにした。

平日だったが、それぞれのサイトに一組程度の割合で先客が既に寛いでいた。
近くに温泉宿があり日帰り入浴も可能ということだったが、到着した時間が遅く既に受付終了となっていた。移動疲れにひとっ風呂浸かりたかったが、残念!

下山後の温泉に期待することにし、早速、晩御飯の準備に取り掛かる。
といっても、今回は縦走登山モード。
できるだけシンプルにバランスの取れたエネルギー補給を心がける。
駅弁がボリュームあったため夜は軽めに。

シンプル過ぎ?

湯煎でカルビクッパ(スープのみ)を温め、ご飯の変わりに最近お気に入りのオートミールを投入。

これが意外と美味い!

ご飯のように炊いて蒸らすこともなく、スープに投入するだけでOK。腹持ちもいいので十分ご飯の代わりになる。
残りのお湯でお茶を飲み、ウェットティッシュでカップを拭きチャチャっと片付ける。

こうすることで食後に食器類を洗う必要も無く、最小限のゴミで済む。

縦走用のテントを入れた重たいリュックを担ぎ、限られた水資源のみで数日間を山中で過ごす場合、ゴミを極力出さないということは非常に大切なことだ。

 

台風一過の快晴

翌朝目覚めると、雲ひとつない晴天

予報では台風11号の影響で暴風予想が出ていたが、所詮天気予報。

山の天気は現地に入らないとわからない。

今日の目的地、旭岳が早く登って来いとばかりに頂上を覗かせている。

朝ごはんをパパッと摂り珈琲で暫し寛いだあとは秋の気配を感じる赤とんぼに別れを告げ、テントを畳みロープウェイ乗り場へと歩き出す。

これだけの快晴に恵まれるといやでもテンションがどんどん上ってくる!

ザックは重たいが軽い足取りでロープウェイ乗り場へ歩を進めた。

旭岳登山編へと続く

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