屋上キャンプ

stay-home キャンプ

いつもなら年度初めは暇でゴールデンウィークは忙しいのだが、今年は逆になってしまった。

4月に入り都内近郊へ日帰りの仕事が続き片道3時間の道のりを通っていたが、緊急事態宣言直前の電車は普通に混雑しており、少しでもリスクを減らすため仕事先近くのホテルに泊まることにした。

一段落して自宅に戻る頃には世間はゴールデンウィークに突入していた。
滅多に取れないゴールデンウィークの休みで、せっかく暇になったのだが、再び緊急事態宣言が発令されてしまったので出かけるわけにもいかず、おとなしく家で過ごしている。

そういう時に限って晴天に恵まれ、絶好の登山、キャンプ日和だが、ここは我慢、我慢。無理してアウトドアにでかけたとしても白い目で見られてしまうのは目に見えている。

というわけでキャンプ道具のメンテナンスとテントの天日干しもかねて、屋上でテントを張ることにした。今の賃貸マンションに越してきて20年になるが、それ以上に築年数も経っており古さは否めない。それでも引っ越しもせず住み続けている理由の一つに、屋上が使えるから、という事が挙げられる。
ベランダが広い間取りであっても七輪でサンマや焼き肉をやろうものなら隣近所からあっという間に苦情が出てしまう。その点、屋上なら隣近所を気にすることもなく、また、近隣のマンションも距離が離れているため開放感が抜群だ。真夏には地元の花火大会も眺めることができるので、お得な賃貸物件なのだ。
これ以上に見合った物件はなかなかお目にかかれないため気がつくと20年住み着いている。

太陽に照らされた屋上は汗ばむほど暑く初夏の日差しだ。仕舞っておいたテントや寝袋はあっという間にフカフカに乾いていく。冷たいアイス珈琲を飲みながら時折うたた寝をしていると、いつの間にか日差しが傾いてきた。

七輪に炭をくべ、バーベキューのセッティングが終わる頃、妻が屋上に上がってきた。野外料理の担当は何故か男が担うことが多いのは気のせいだろうか。

赤々と熱を上げる七輪に肉を次々と乗せ次々と二人で頬張る。
やはり炭火だと安いと肉でも格段に美味くなる。


締めのステーキは焼き加減が最高に上手く仕上がった。

久しぶりにもう食えないというほど肉を平らげ、夜景を眺めながら食後の珈琲タイム。

スカイツリーの灯りが緊急事態宣言カラーで灯っている。

何度も発令される緊急事態宣言下でストレスが溜まってしょうがないと不平不満を言ってる人たちがいる一方で、医療現場の最前線ではひっ迫した状況下で必死に頑張っている人たちがいる。
休みも取れず、家族とも一緒に過ごす時間も削られ、あるいは離れ離れで過ごさざるをえない状況下で、それでも必死に頑張っている彼ら、彼女らの頑張りを忘れてはいけない。

感謝と敬意を表したい。

できるだけ人との交わりを避け、家で出来ることを各々が工夫しながら過ごすことを考えよう。

朝になり目を覚ますと青空が飛び込んできた。
フライシートをかけていないため解放感抜群だ。

心地よい朝の光に包まれ、すぐには寝袋から出ずにウニウニしていた。

今日もいい天気!

テントを撤収したら走りに行こう!

    

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