ホテル暮らし part3 -生活編-

pachira-2 出張・旅

ホテル暮らしを始めて一ヶ月、折り返し地点までやってきた。
仕事も本番モードになったので朝から晩まで忙しい日々になった。
今回の出張では自炊を基本としているため部屋で食事を作っているが、
何しろ部屋が狭い。

それでも狭いなりに工夫をして日々を楽しんでいるお話。

部屋の寒さ対策

冬のホテルの部屋は超乾燥しているので、何も対策をしないとあっという間に喉をやられてしまう。
加湿器は必須。あとは枕元に濡れタオルを置き、使ったバスタオル類も部屋の壁に掛けることで湿度を上げ、エアコンは極力使わないようにしている。
普段の出張はこれで過ごせるが、冬の山形では流石にエアコンを付けないと夜中に寒さで起きてしまう。
山形市内のホテルでは加湿機能付きの空気清浄機だったので、エアコンを弱く点けていても湿度を自動的に調整してくれていた。そのため、朝まで乾燥し過ぎることはなかった。
今回のホテルの加湿器はタイマーや湿度調整ができない単純なタイプ。スイッチをオンにするとひたすらスチームを出し続け、数時間でタンクが空っぽ。でも窓は結露でホワイトアウト状態。
寝る前にスイッチオンでも結局、明け方に乾燥で目覚めてしまう。

始めの数日間はエアコンを付けていたが、朝起きたら声が出なくなっていた。商売道具である声が出ないというのは致命傷なので、以降エアコンは点けないように過ごしていたが、やはり寒い。
エアコンを使用しない寒さ対策として、まずは衣服類で調整。
ウールのアンダーにpatagoniaのR2、スウェットパンツこれで凌げるが、
デスクワーク中は足元が冷えるのでフリースのソックス二枚重ね。

山形市内のモンベルにてアウトレットプライスで購入できたこのソックス。
足底はスウェードのような素材で補強されているため大変丈夫で暖かく、ホテルの館内を歩くのにも都合が良い。

そして、宿の近くの電気屋さんで店頭在庫の電気ストーブを購入した。

エアコンは足元が寒い。
その点、電気ストーブはエアコンほどの暖房能力はないが足元をやんわりと温めてくれる。いや、最近の電気ストーブは近くだと火傷するくらい熱くなる。しかも、電気ストーブは部屋の空気が汚れないため喉にも大変優しい。
なので、部屋に戻り電気ストーブを点けておけば、気密性の高いホテルの部屋は暑すぎず寒すぎず、調度良い暖かさで過ごすことが出来るのだ。
あとは加湿器を時折つければ冬の東北の宿での寒さ対策はこれでオッケー。
今回は部屋の狭さが幸いした。

その他、滞在中に必要なもはアマゾンでポチった。
PRIME会員だと出張先でもすぐに届けてくれるので、とても助かる。
便利な時代になったものだ。

ホテルの朝食

出張の仕事を始めた当時は朝ごはん付きのプランにして、色んなホテルの朝ごはんを食べ比べしていた。旅ということもあり気が大きくなって1,000円平均の朝食をガッツリとっていた。
しかし、ここ数年はどこのホテルも朝食ビュッフェの内容が似たりよったりになってきたので、今は割高な朝食は付けず、朝はスーパーで購入したバナナ等の果物類で簡単に済ませている。
今回のホテルは朝食が部屋代に含まれているので、久々にホテルの朝食を取ることになった。
コロナの影響でビュッフェは中止、日替わり弁当を配ってくれるようだ。
レストランで食べてもいいし部屋に持ち帰ってもいいとのこと。どんな朝食弁当なのか、早速、朝イチで取りに行った。

山小屋で出してくれる弁当に似ている。これなら毎日食べても飽きることは無さそうだ。
朝ごはんとしては必要十分な量、というか、朝は米を食べないのでご飯をどうするか悩んだ結果、晩ご飯用に取っておくことにした。

キッチン兼ダイニング

15平米の部屋だとギリギリ歩くスペースを確保するのがやっとだ。ベッドとデスクの距離も椅子をひいたら横切れなくなってしまう。
そんな狭い部屋だが、使わない備品は撤去してもらい、テーブルを追加してもらった。

ベッドの側にダイニングテーブル、その奥に空気清浄機をセットした。
LEDの光が消灯時には明るすぎるため壁側に向け、後ろの吸込口を正面にすることで吸気はUPしたようだ。
右のテーブルの壁際に加湿器、手前にクッカー類をセット。
テーブルの下はフードストッカーとし、カウンターの上には食器置き場、珈琲セット等を設置。
冷蔵庫の上の隙間にはバナナや蜂蜜類を入れ、側面はマグネットのラックをひっつけ、塩・胡椒置きとした。

食事を作る時は椅子をテーブル側に向け、ダイニングテーブルとしている枕側の台で食材を切ったり並べたりし、火を使う時は右のクッカー類で調理。そのまま盛り付けていただく。
高さがイマイチ低いが、手を伸ばすだけで全てが賄えるので、それなりに効率的な空間が出来上がった。

ホテルの部屋で自炊

以前、西日本のホテルに一月ほど滞在した時は、部屋で焼き肉をしたことがあった。その時は部屋はおろか、フロア中に焼き肉の匂いが籠もってしまい、他の泊り客から通報されまいかとヒヤヒヤしながら朝を迎えた経験がある。
なので、今回は鍋料理が中心。
日中はだいぶ暖かくなってきたが、日が暮れると一気に氷点下まで気温が下がるので、熱々の鍋料理は体がとても温まる。
幸い、宿から徒歩圏にスーパーが何軒もあり、更に道の駅まであるため、安くて新鮮な野菜を確保することが出来る。
そして何より、鍋料理は簡単でヘルシーだ。
食材を食べやすいサイズに切ったらクッカーに放り込み、出汁の素と水を入れるだけ。後は火にかけてグツグツすれば完成。

とりあえず、山形の郷土料理である芋煮は定番。
シンプルだけど奥が深い。まだまだ改良の余地あり。

あとは冷蔵庫の中身を見比べながらモツ鍋や寄せ鍋で体を温める。

締めは朝食時に取っておいたご飯で雑炊。
これで食材ロスはゼロ。

一人分の濃縮出汁が使い切りのポーションタイプで入っているので使い勝手が大変いい。
ただ、同じ味が何個も入っていると飽きてくる。
色んな味が出てるようなので、一つづつアソートで入ってる袋があれば色々楽しめそうだ。
いつか発売されることを密かに願おう。

とは言え毎日鍋だと流石に飽きる。炒めものを食べたくなることもあるのだ。
そういう時はお風呂場を活用。

炒めもの以外はテーブルのアルストで温めておいて、炒めものや匂いの強いにんにく料理、チャーハンなどは風呂場で調理する。扉を閉め切ればほとんど匂いは漏れないし、湯船に飛び散った脂などもシャワーですぐに洗い流せるので後片付けが楽だ。
この方法だとフロアに匂いが充満することも防げる。

こんなキャンプ飯の延長のような食生活を楽しみながら、あと一月、楽しみながらホテル暮らしを乗り切る予定。

※くれぐれも部屋を汚したままにしないよう、
自己責任で!
もし破損させてしまった場合などは

全額弁償する覚悟を忘れずに!



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