釣った魚に餌をあげてますか?

birthday_trip082 ウェルネス

今年で結婚25年目を迎えることになった。

25周年!!!

当時は結婚式を挙げてあげることができず、未だに申し訳ない気持ちで一杯だ。
それでも二人仲良く四半世紀。
山あり谷ありのジェットコースターのような日々が続いているが、それなりに楽しい日々を過ごしている。
二人は誕生月が同じなので、毎年、誕生月の4月はどこかしらに旅行に行っているが、昨年はコロナでどこにも行けなかった。

というわけで、今年はゴールデンウィーク前に一足早く、久々のバースデー旅行に行ってきた。

予定は未定

二人で出かけるときは、いつも予定は未定。思い立ったら即行動。土日祝日は避け、どこに行くかは道中の状況次第。

今回は温泉+αの内容を二泊三日で楽しむことにした。
妻は草津温泉に行ったことがないというので、前日に宿の予約を済ませ、のんびりとドライブがてら行ってみることにした。

この日は季節外れの真夏日で、サービスエリアで今年始めてアイスコーヒーを飲み、喉を潤す。

その後、動物好きな妻のリクエストで群馬の動物園に寄り道し、しばしの休憩。

急な暑さにライオンもグッタリ。

何故か妻に向かって猛アピール。ダンスまで披露してくれ、サービス精神の旺盛な孔雀だった。

日本一の温泉街

夕暮れ前に草津に到着。

湯畑の目の前にあるホテルにチェックインすると、予約していた部屋ではなく、最上階の一番上等な部屋に無料でアップグレードしてくれた!

6畳の和室と主寝室が10畳の和室で、その隣に同じ広さのリビング、更にはトイレが2箇所。二家族が余裕で泊まれそうな間取りだ。

窓の外は草津の山並みが広がり、眼下に湯畑が一望できる贅沢な部屋だ。

床の間にはささやかなサプライズ。

平日ということもあるのだろうが、宿のちょっとした心遣いに感謝!

一息ついたあと、早速温泉で汗を流す。

もともと旅館だった宿が近年ホテルにリニューアルされたようで、館内はとても綺麗で、お風呂エリアの脱衣所なども個別のパウダーエリアなどがあり、清潔感にあふれていた。
酸ヶ湯温泉などの鄙びた湯治宿のほうが好みではあるが、これはこれである種の安心感を与えてくれる。
三種類の温度を楽しめる内湯と露天風呂があり、どの湯船も申し分ない泉質だった。
日本全国各地の温泉エリアはかなりの場所を巡ってきたが、さすが天下の名湯、草津温泉。

夕食は館内のレストランで頂いた。

湯畑の幻想的な夜景を眺められる席に案内されると、次から次へと料理が運ばれ、どの料理も薄味だが、出汁がとても美味く、素材の味を十分楽しむことができた。

食べるのに夢中で着席後の写真は取り忘れてしまった。

山間の宿では山の幸を楽しみたい質なので、刺し身などの海のものは期待していなかったが、ここの宿ではとても新鮮な刺し身を出してくれた。冷たい料理は冷たいうちに、熱い料理は熱々で食べられることに感謝。
草津エリアNo1の宿というのもうなずける。

予想以上に美味かった夕食を堪能したあとは目の前の湯畑を散策。

滾々と湧き上がる源泉の湯けむりが幻想的にライトアップされ、ちょっとしたテーマパークのようだ。

他の地域の温泉街は寂れてしまったところも多く存在するが、やはり草津は別格だ。
潤っているんだな~という感じがそこかしこから感じられた。

散策後に再び温泉に浸かったあとはフカフカの布団であっという間に爆睡。

山の夜は静かに更けてゆく、、、

つぶらな瞳

二日目の朝。

目覚めると窓の外は辺り一面真っ白の霧。山の中に来たんだな~と実感する瞬間だ。

朝起きたら露天に浸かり目を覚まそうと思っていたが、相当爆睡したらしく、朝食の時間ギリギリまで寝てしまったようだ。

体が目覚めていない状態では食べきれないほどの朝食を、結局はぺろりと平らげてしまう。温泉宿の不思議な効果だ。

この日も予定は未定でホテルをチェックアウトし、次の目的地、長野市内まで山間の道をのんびりドライブ。

途中、山間の道にポツンと建っていた蕎麦屋で食べた胡桃蕎麦が絶品だった。

天かすが甘めのくるみ汁にとても良く馴染み、記憶に残る味だった。
このエリアはやっぱり蕎麦が美味い。

初日の猛暑が嘘のように終日肌寒い雨模様で、善光寺は翌日に持ち越しとなり、結局、妻のリクエストで長野市内の動物園に行くことになった。

小高い山の上にある動物園は平日の雨模様ということもあり、来園者がほとんどいない貸し切り状態だった。

ここのオスライオンは全国でもイケメンのライオンらしく、雌ライオンは昨日訪れた動物園のライオン夫婦の娘が嫁いできたそうな。
妻はライオン博士なのだ。

こころなしか動物たちも穏やかに過ごしていそうな気配が感じ取られたが、中には来園客がいないことに寂しさを感じている動物もいるようだ。雨宿りがてら東屋で珈琲を淹れていると、遠くから子供のシマウマがやってきた。

いつもとは違う気配と匂いに興味を惹かれたのだろうか。微動だにせず、こちらをじ~っと凝視している。近づいても逃げる素振りを見せず、ただひたすら見つめられていた。

帰る頃にも見つめられている視線を背中越しに感じ、動物園を後にした。

夕方、長野インター近くにあるホテルに到着。

10畳ほどの和室。

草津の部屋に比べると狭いのだろうが、使い勝手を考えるとこれくらいがちょうどよかったりする。

夕食は食べに行くのが面倒だったのでチェックイン前にホテルの近くにあるスーパーで惣菜を購入し、部屋で軽く食べることにした。

旅先でのスーパー巡りは見たこともない食材があったりして、その土地の生活感が感じられたりするので結構楽しい。
海無し県で新鮮な魚が食べられるのは物流が向上したおかげだ。ありがたや~

草津の泉質には敵わないが、やはり大浴場で足を伸ばしてゆっくりと湯に浸かると疲れの取れ具合が違う。

二日目の夜もあっという間に爆睡、、、

最終日はパワースポットでエネチャージ

ホテルをチェックアウトし、快晴のもと、まずは善光寺に行ってみた。

運良く7年に一度の御開帳ということらしく、境内は盛大に祝い事が行われていた。

平日ということもあり、予想していたほどの人混みではなかったが、早めに引き上げ、最終目的地の戸隠に向かう。
長野市内から一気に標高を上げ戸隠エリアに着くと、車道脇は残雪に覆われていた。

まだまだ春は遠そうだ。

戸隠奥社の鳥居をくぐると一気に別世界。

樹齢400年を超える杉の巨木がどこまでも続き、凛とした気配包まれている。

前回訪れたのは10年ほど前だったが、巨木達にとっては瞬きにも満たない時間なのだろう。人の一生など取るに足らないちっぽけなものだ。

みぞれ混じりの天気だったので奥社まではいかなかったが、静かな参道をゆっくりと散策するだけでも不思議なエネルギーに満たされるのが実感できた。

散策を終え、鳥居の側にある蕎麦屋さんで昼ごはん。

美しい景色を眺めながらいただく戸隠蕎麦は絶品だった。さすがは蕎麦の産地。ここまで足を延ばしてきた甲斐がある。

帰路は軽井沢の手前まで高速は使わず、沿道の古い街並みや東京では散ってしまった桜を眺めながらのんびりと帰ることにした。

その後、高速を快適に走りながら岩槻インターで途中下車し、20年ほど前から通っているイタリアンの店で軽めの晩ごはん。

当時仕事をしていた場所が近くにあり、仕事帰りによく立ち寄っていた。
一見、昭和のファミレスのような外観で、年々来るたびに朽ち果ててきているが、味はすこぶる美味しく、東北道方面からの帰り道はなぜか寄ってしまう思い出の店だ。

この日のお勧めは生牡蠣。大ぶりで超~新鮮な生牡蠣を久々に堪能できた。
この店はいつ来ても前菜やそこにかかっているドレッシングが抜群に美味い。

食後のデザートにはキャンドルを灯してくれて、旅の最後をにこやかに飾ることができた。

こんなに美味い料理を出してくれる店なのに、コロナ前から2年ぶりに訪れてみると、フロアの一部が閉鎖になっていたり、従業員の覇気がイマイチだったり。
なんとなく、近いうちに閉店してしまいそうな気配が漂っていた。
今のオーナーシェフが引退したら店じまいなのだろうか。同世代の人達が老いていくのは寂しい限りだ。

あと何回この店の味を楽しめるだろうか。

一抹の寂しさとともに店を後に自宅へと帰っていった。

2年ぶりの夫婦旅行。
孔雀の求愛を受け、ライオンファミリーに出会え、シマウマの熱い視線に照れた後は絶品料理と極上の温泉で身を清め、静謐なパワースポットで存分にエネチャージをすることができた妻は終始大満足だった。

これで暫くの間、笑顔が絶えることはないだろう。

明日からはゴールデンウィーク。

今年はコロナの移動制限もなく行楽地は混雑が予想されるところだが、出かける方々は家に帰るまでが旅なのでくれぐれもご安全に。

まだ予定が決まっていない方も、直前であってもタイミングが合えば宿の予約も取れたりするので、心の洗濯をしに旅にでかけてみてはいかがだろうか。

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