いくぜ東北 4泊5日で登山とキャンプを満喫してきた -鳥海山登山編-

mt_chokai05 登山

3月から毎週山形へ出張し、5月末でようやく無事終えることができた。
昨年は二ヶ月ほど山形に滞在していたが、今回は行ったり来たりの繰り返し。
どちらが楽かは微妙なとこだが、仕事を終えた後は登山とキャンプを楽しむことにした。

東北の名峰

今回の山形出張は日本海側の鶴岡だった。
訪問先の窓からは月山と鳥海山を望むことができ、仕事を終えたらどちらの山に登ろうかと思いを巡らせていた。
月山は以前登ったことがあるので、今回は鳥海山。

いつものパターンだとベースキャンプを起点に数日間滞在し、天気のいいときに登山を楽しむのだが、今回は仕事を終えた翌日は週末。
キャンプ場は混んでいることが予想されたので、まずは山小屋に前泊し鳥海山登山を楽しむことにした。
その後の予定は状況次第。

土曜日にホテルをチェックアウトしレンタカーで7号線を北上すると、やがて左手に日本海、右手には鳥海山の優美な姿が見えてくる。

岬の突端にあるキャンプ予定地を下見してみると、案の定キャンプサイトは既に満杯状態。
登山後の平日に泊まるとしよう。

道の駅で軽めの昼食

名物の焼き立て銀カレイと揚げたてイカフライ。
イカフライはもちろん、銀カレイは身も厚く、その場で焼き立てを選ぶことができる。
そのまま食べてもとんでもなく美味かった。

キャンプ場を後に7号線を更に進むと、登山口へと続く鳥海ブルーラインの分岐が現れる。
数日前までは日中しか通れなかったようだが、雪解けが進み終日通行可能となったようだ。


海辺の道からぐんぐんと高度を上げ、やがて5合目の駐車場へとたどり着く。
そこはまだ冬の名残が至るところに残っていた。


久々の山小屋泊。シーズン中なら満室になるらしいが、この時期はまだ宿泊客は数組しかおらず、二段ベッドが両サイドにある部屋を貸し切りで泊まれることになった。

生憎の曇り空のため夕日はお預け。
晴れていると絶景が広がっていることが容易に想像つく。

晩御飯は登山飯。

熱々のサバ缶、道の駅で購入した巨大なカレーパン、魚肉ソーセージ、お吸い物、バナナ

缶詰を温める場合、X-MESHのラージだと缶が内側に落ちてしまう。
この問題はTOAKSの蓋を乗せることで解決出来た。
蓋の窪みがピッタリと嵌まり、その上にサバ缶を載せるとグラつくこともなく安定して温めることができる。

そして食後の珈琲をゆっくり味わい、明日のルートを検討する。

寝る前に外に出てみると、日本海の海岸沿いに街の灯がチラホラと煌いている。

ナイトモードが綺麗に撮れるカメラが欲しいな~

毎度、日が暮れると物欲が湧いてくる。

鳥海山登山

翌朝、部屋の窓から山並みを見上げると晴れ間が広がっていた。

予報では昼ごろから天気が崩れるとのことだったので、さっさと身支度を整え早めに出発。

登山口のお地蔵さんに見送られ石の階段を登り切り雪渓を横切ると、五分ほどで絶景の鉾立展望台に到着。


装備の再点検を済ませ、ゆっくりと登山道を進んでいく。

足元を見るといろんな花たちが出迎えてくれ、正面には白糸の滝、その先に鳥海山の頂が姿を表す。

秋田・山形の県境を過ぎると、登山道は雪に覆われ雪渓歩きに変わっていく。

賽の河原を過ぎ、やがて2時間ほどでチェックポイントの御浜小屋に到着。

南の斜面を見下ろすと丸い窪地のようなものが見える。
雪が溶けると鳥海湖の綺麗な水面が姿を表すようだが、この時期はまだまだ雪の下。

登るべきか下るべきか

小休止を終え再び歩きだすとコースが二手に分かれる。

右へ登れば外輪山の稜線歩き。
左へ下れば千蛇谷。

ここで暫しコースの選定タイム。

どちらを通っても頂上にはたどり着くが、雲行きが怪しくなってきたので往路は外輪山、復路は千蛇谷というコースを取ることにした。

標高2,000m付近の稜線上をアップダウンを繰り返しながら進んでいく。
ところどころ深いクレバスや、今にも崩れ落ちそうなクラックがあちこちに姿を表す。

そういえば、2日ほど前の地元テレビのニュースによると、登山者がクレバスに落ちてお亡くなりになったとか、、、
ガスでホワイト・アウトしていたら十分ありうるか。怖ッ!!!

慎重に、かつ素早く文珠岳、伏拝岳、行者岳の3つのピークを過ぎると、やがて頂上直下に建つ大物忌神社(御室小屋)が眼下に見えてくる。

鳥海山頂上へは一旦下り、そして登り返すようだ。

道標では頂上まで500mということだが、それは無雪期の登山道を歩いた場合。

一旦鞍部まで下り山頂方面に目をやると、巨大な雪の壁が現れた。
右端は遥か谷底まで大きく切れ落ちており、大きなクレバスも顔を覗かしている。

トレース跡は付いているが、どれも6本爪のアイゼンとピッケルで踏みしめた跡だ。
チェーンスパイクとポールでは直登は難しそうだったので、左斜め方向にキックステップを繰り返し慎重に登ることにした。
幸いなことに雪は締まっており、しっかりと山側にエッジを効かせ足場を固めることができた。それでも一瞬の気の緩みで滑落しそうになる。

もし晴れていれば雪の状態はもっと柔らかくなっていただろうから、そうするとかなり難儀したことになったことだろう。

滑落の恐怖と戦いながら慎重に登りきると、幾つもの岩山が林立する頂上ゾーンにたどり着いた。
ここまでくれば、どの岩山だろうと上に立てば頂上という気はするが、案内に従い三点支持を基本に岩山をよじ登る。

岩山の頂上は絶景が広がっていた。
生憎の曇り空だが、それでも合間から日本海や月山まで360度見渡すことができた。

貸し切り状態だったので、絶景をおかずに昼ごはんを取ろうとしたら雪が降ってきた。

登るとき以上に慎重に岩山を降り、頂上直下の大物忌神社(御室小屋)で昼ご飯。

この時期は神社も小屋も固く扉を閉ざしており、トイレも入口が雪に塞がれていて使用不可能だ。御浜小屋で済ませておいて良かった。

アンパン、魚肉ソーセージ、バナナ、ナッツを口に放り込み、プロテインミルクで流し込む。
天気が良ければ食後の珈琲を楽しむところだが、雪はやがてみぞれに変わり、ついには大粒の雨になってしまった。

雨宿りできるスペースも30cm程の庇の下くらいしかなかったのでノンビリ景色を眺める余裕はなく、レインウェアをしっかり着込み下山へ。

千蛇谷の雪渓を爆走

頂上から吹き下ろす風雨に背中を押され、雨で緩んだ雪渓をひたすら下る。
ザザーッ、ザザーッと一歩踏み出すだけで2m以上滑って行く。見上げると外輪山の稜線はガスでホワイトアウト状態。
千蛇谷を下山ルートにして正解だった。

尻餅をついても痛くないので楽しくてしょうがないのだが、それ以上に外輪山の壁が崩落し、すぐ足元までサッカーボールより大きい岩がゴロゴロしていたり、所々にクレバスの切れ込みがあり、今にも崩れ落ちそうな状況だったので急いで谷を抜けることにした。

あっという間に分岐まで戻ると、その後も雪原をズリズリと滑り落ちるように下っていった。
勢い余って何度かルートを外れてしまうが、早め早めのルート確認で道迷いを防ぐ。

そうこうしているといつの間にか鳥海湖の畔に出てきた。

目を凝らしてみると、スノーボーダー達(画像左上)が楽しそうに滑っては登りを繰り返している。

その姿を横目にひたすら下り、雪渓が終わってもガツガツと下っていたら、勢い余って転んだ。
滑りやすい雪上歩きから躓きやすい登山道歩きに切り替わっていなかったようだ。
大いに反省しながら残りの登山道を慎重に歩き、登山口まで無事もどってくることができた。

下山後は中腹にある旅館で汗を流す。

このまま海沿いまで戻りテントを貼るのも面倒だったので、中腹にある旅館に泊まることにした。
何はさておき大きな風呂に入りたかった。

宿の駐車場につくといつの間にか青空が顔をのぞかせてきた。
頂上は雪、下山したら晴れ。
登山あるあるだ。

温めの湯船に浸かりながら山麓の新緑に目を細め、ゆっくりと汗を流したあとは、旅館の晩ごはん。
おばちゃんとの楽しい会話も味のうちだ。
朝と昼を軽く済ませただけだったのでとても美味かった。

食事を終えるとタイミングよくゴールデンタイムだった。

宿泊客のいない貸し切りのバルコニーで鳥海の新緑が日本海に沈む夕日を受け輝く様をたっぷりと目に焼き付けた。

去年の蔵王登山からほぼ1年ぶりの登山。
途中すれ違う人も二人しかおらず、静かな残雪期の登山をタップリと楽しむことができた。

鳥海山
眺めてよし
登ってよし
泊まってよし
の三拍子揃った東北の名峰でした。

登山データ

そういえばGarminを使い始めてまだ一度も山で記録を取ったことがなかったので、今回始めて試してみることにした。

残雪の山は気温もまだ低くバッテリーの持ちが心配だったが、6時30分登山開始の時点で90%、途中、雪、ミゾレ、雨に打たれ、16時過ぎに登山口に戻ってきた段階で残り2%だった。

予想以上にバッテリーは持ちこたえてくれた。冬場以外ならフル充電にしておけばなんとか使えそうだ。
しかし、今回予想外だったのはGPSの精度だった。
登山モードが無かったのでトレイルランニングに設定して見たが、結果は以下の通り。

なんじゃコリャ?
前半はGPSの電波が途切れ途切れでいきなりジャンプしたことになっている。俺はスパイダーマンになったのか?
それ以上に驚いたのがコースタイムが1時間半?!
なんでこういう記録になったのか、全くの謎!

なんか操作方法まちがえたのかな~?

因みにヤマップアプリの記録がこちら。

ルートを拡大しても正確にトレースできているし、タイムや高度も問題なし。休憩地点もアイコンでキチンと表示されている。

ん~~
Garminは改めて使い方を検討したほうが良さそうだ。

その点、スマホアプリは便利なツールには違いないが、雨の中グローブを付けてると操作できないし、バッテリーが切れたらハイそれまでよ!

そう考えると、やはり紙の地図は最重要ツールだ。特殊なコーティングがしているので濡れても滲んだり破れたりしないし、気温の変化にも影響されない、落としてもノープロブレム。
ズボンのポケットに入れておき、すぐに取り出せるようにしておこう。


ソロ登山は全てが自己責任。あらうゆる問題を自分で解決しなければならない世界。
せめて準備くらいは万端に整えてから山に挑もう!

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