ゆるRUNで行こう! -タイムを縮めるのではなく、寿命を伸ばすために-

let's lsd ウェルネス

去年は春先までウォーキング、夏からはジョギングを中心にワークアウトを続け、気がつけば月平均200キロほど走り込んでいた。
その効果は結果として表れ、ズボンのベルト穴が3つ縮まり埋もれていた腹筋も薄っすら浮上してきた。

この調子で今年もガンガン続ければフルマラソンSUB4も夢じゃない?

というわけで、今年もこのペースでガンガン行こう!

ではなく

ここで一旦立ち止まろう。



Garminコーチは有能だが

以前使っていたRUNTASTICは、adidasに買収されてから画面を立ち上げる度に有料プランにしろというメッセージが表示されるので、煩わしくなり使わなくなった。

Garminのスマートウォッチは無料のトレーニングプランが標準装備で、レベルに応じて様々なプログラムを利用することができる。

そのプログラムのスケジュールに沿って日々のワークアウトをこなしていけば目標を達成できるという仕組みで、その効果は結果になって表れた。

それまでは1km走るのに6分かかっていたのが5分まで短縮されてきた。
何よりも走ることが楽しいと思える状況が続いている。

その効果に気をよくし、秋頃からよりハードなプログラムに進んだのだが、、、

足に違和感が出てきた

毎回、ワークアウト終了時の画面には運動量や負荷量、リカバリータイムなどは表示されるが、その内容とコーチングプログラムは連動していない。

今日は腿に痛みがあるから軽めの指導をしてくれないかな~と思っていても、Garminコーチは今日のプランを一方的にガンバレガンバレと応援はしてくれるが、その時の肉体的なコンディションまでは考慮してくれない。

それでも走るのが楽しくなってきたので、新しいプログラムに沿って日々のジョギングをこなしていた。

結果として、股関節周りや太もも裏あたりの違和感がなかなか取れなくなってきた。
特にスケジュールに沿って坂道ダッシュを数本続けた後は、その違和感が軽い痛みに変わってきた。

このまま続けていけば、常に痛みと向き合うことになるような気がしてきた。
以前の悪夢が脳裏をよぎった。

Garminを使い始めてからの記録
6月から使い始め、10月のログが少ないのは腿に痛みが出てきたから。
以降、11月、12月は様子を見ながらウォーキングや軽めのジョグに変更。

なぜ走るのか?

ここで今一度、走ることの根本的な意味をもう一度思い出そう。

フルマラソンを完走するため!

ではない。

ウルトラマラソンで100km完走するため!

でもない。

自分の目標とするところは

寿命が尽きるまで、自分の足で元気に動

これが自分の中での目標なのだ。

目先のタイムに一喜一憂していては怪我や故障と親友になってしまいそうな気がしてきた。

せっかくフルマラソンを完走できても、常にどこかしらに痛みや違和感を抱えて日々を過ごすのは気持ちが滅入る。
それでも無理して頑張って走っていると、何より、突然死の可能性も出てきてしまう。
そうでなくても加齢に伴い体は確実に衰えていくのだから、それに輪をかけて体を痛めつけるような過ごし方はセンテナリアンへの道を誤ることになる。

というわけで、

2022年は初心に立ち返ろう!

ゆっくり長く

足腰が衰えてくると一気に老化が進む。
これは世界共通の老人たちの状況だ。
元気で長生きしている人たちは、ほぼ例外なく足腰が丈夫で自分の足で歩き回っている。

ということは、元気なセンテナリアンを目指すのなら日頃から足腰を鍛えておくことが必須条件になるようだ。

その足腰を鍛えようと頑張って走り込んで怪我をしてしまっては元も子もない。

丈夫な足腰と元気な体を手に入れるためには有酸素運動が最も適しているそうだが、ランニングでそれを取り入れるには?

キーワードは
【LSD(Long Slow Distance)】

人の体は心拍数が130くらいの負荷で長時間ゆっくりと走ることで心肺機能が大幅に高まり筋力も維持できるそうだ。
軽い負荷レベルなので怪我や故障にもなりにくい。

この運動レベルを自分に当てはめてみると、

タイムを縮めようとガッツリ走り込んでいるときは、呼吸が二拍でゼェゼェ、ハァハァと滝の汗を流しながらゴール。
達成感には浸れるが、それが連日長時間続くとオーバーワークとなり体にダメージを与えた状態となる。
短時間なら無酸素運動ということで筋力アップに繋がるが、Garminコーチに応援されると、つい頑張って無理してしまう。

一方、LSDレベルで走っているときは、スッスッスッスッ、ハ~~~と四拍の呼吸で周りの景色を楽しめるくらいの余裕があり、ゴール時はフゥ~~~~っと爽やかな汗を流す。
達成感に浸るというより、ちょっと物足りないかな~といった感じ。

ペースにすると1km辺りを7分~8分程度となり、そのペースで2時間程走っていると、平均心拍数が130~140前後でワークアウトを終えることができる。
大量の汗をかきすぎることもなく、何より体の痛みも無く、疲労も順調に回復してくる。

今の自分にとってはできるだけ怪我から遠ざかることが最重要なので、Garminコーチは暫くお休みしてもらうことにしよう。

筋力アップに繋がる激しいワークアウトは週一程度まで落とそう。

数年ぶりの雪景色をLSD走で楽しむ

というわけで、年明け最初のワークアウトはLSD。

この日は前日から数年ぶりの雪が降り積もり、朝起きると一面雪景色。
夜半まで降っていた雪もやみ、雲ひとつ無い快晴。

防水のトレランシューズで白一色の河川敷をノンビリと雪の感触を楽しみながら走り出す。

朝陽に照らされ雪が溶け出してきた舗装路は避け、グランドの中をザクザクと進み足跡を残す。

途中、大好きな黒ラブが散歩していたので、近づいて行くと尻尾を振って愛想を振りまいている。
休憩がてらワンコと戯れる。

そんなこんなで2時間ほど都会の雪景色を楽しみながらLSD走を終える。

RUN後の痛みや違和感もなく、何より、走っていて楽しいと思える感覚で新年初走りを終えることができた。

コーチング機能を使わなくとも、客観的にログを確認できるのは日々のモチベーションを維持するのに大いに役立つ。

Garminのスマートウォッチ

2021年の買い物の中で買って良かった思える道具のBEST BUYとなった。

ようやく人生の折り返し地点を過ぎたばかり。
センテナリアンへのゴールはまだまだ遥か先。
怪我や故障とは無縁の体になるべく、一歩一歩進んでいこう。

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