最近はオッサン二人でキャンプする機会が増えた。
現地集合で友人に美味いキャンプ飯を作ってもらい、夜更けまでダラダラとオヤジの会話を楽しむパターンが続いている。
今回は久々の完ソロ。
二泊三日で初冬の奥日光を満喫してきた。
前回のソロキャンプはほぼ一年前。
石鎚山の麓にある無料のキャンプ場で友人と合流し、二日目の昼に友人が離脱し、その後は単独。
三日目に石鎚山に登る予定だったのだが、、、
夜中に野生の狸に登山靴を盗まれてしまい、登山を諦めざるを得なかったという笑い話満載のキャンプだった。
その時の様子はこちら。
ソロキャンプのマイルール
1:軽さは正義
アウトドアの楽しみはソロ登山から始まった。
20年ほど前から山登り始め、仕事の利点を活かし日本全国の山を登っていた。
出張先で仕事を終えてから登るので、持ち物は出来るだけコンパクトにしておく必要がある。
なので必要最小限の持ち物しか携えない。
バックパック担いで数日間の縦走をする際は、避難小屋などをよく利用していたが、登山ブームの影響で避難小屋でさえすし詰め状態になることが多く、その解決策としてテント泊をするようになった。
テント泊を始める前は、重たいテントを担いで山に入るのはしんどいな~と思っていたが、いざ始めて見ると、もう小屋泊まりには戻れなくなってしまった。
というわけで、装備はバックパック一つで収まる量。
バックパックに詰め込める道具に限定し、自分の足で野営地まで行く。
2:静かな時間を楽しむ
以前は週末でもそこまで混雑していなかったが、ここ最近は登山道もキャンプ地も渋滞、難民キャンプ状態。
ブームが去るまではしょうがない。
休日に人が多いのは仕方ないが、マナーの悪さはいただけない。
せめて消灯時間が過ぎたら静かに過ごしてほしいものだ。
静かに喋っているつもりでも、その会話、筒抜けですよ。
というわけで、
登山にせよキャンプにせよ週末や祝日は避け、平日に行くようにしている。
3:最低2泊
忙しないのが大の苦手なので、ベースキャンプ型で数日間過ごす。
このスケジュールだと、初日は午前移動、昼に設営、その後はフリー。
二日目は天気が良ければ登山、イマイチなら散策をメインにゆったり過ごす。
三日目に寝袋とテントを天日干ししてから、のんびり撤収
このパターンが標準になった。
因みに、最長は数年前に阿蘇山の麓で2週間のキャンプ生活をしたことがあった。
仕事で阿蘇を訪れたのだが、地震の影響で近隣に宿泊施設がなかったため、キャンプ場で寝泊まりしながら仕事先に向かうことになったのだ。
朝はキャンプ場近くの温泉で朝風呂を堪能したあとに仕事先へ向かい、夕方に戻ってからは阿蘇の山並みと星空を眺めながらのテント生活。
今流行のワーケーションを先取りしていたようだ。
そのキャンプ場も先日の阿蘇山噴火で今はどうなってしまったのだろうか、、、
晩秋の奥日光
というわけで、今回の中禅寺湖畔のキャンプは1年ぶりのソロキャンプだ。
毎年、晩秋に訪れているお気に入りのキャンプ場で、今年も紅葉を期待していたが、残念ながら今年は夏から冬になってしまったようで、色づきがイマイチだった。
その影響なのか、思ったほど寒くなく、例年なら氷点下になる朝も今年は零度を下回ることはなかった。
今回は登山の予定は立てず、湖畔散策をメインにした。
なので登山装備は必要ない。キャンプ系をメインにザックに詰め現地入り。
このキャンプ場も近年のキャンプブームで大人気らしく、料金が値上がっていた。
平日でも場所取りで午前中からキャンパー達が列をなしていた。
リヤカーで所帯道具を運ぶキャンパー達を横目に身軽な格好でチェックイン。
いつものお気に入りの場所には先客がいたので、以前から気になっていた湖畔の砂地にテントを張ることにした。
設営時間は10分ほど。
あっという間に設営を終え、一休みの後、戦場ヶ原をウォーキング。
ん~今年の紅葉はイマイチ
竜頭の滝を横目に川を遡上し戦場ヶ原エリアへ
軽めのランチ&珈琲タイム
初日の晩御飯は手抜き飯(登山飯)
戦場ヶ原の帰路、お土産屋さんで購入したウィンナーとアルファ米で簡単に済ませる。
その後、宵闇の静かな湖畔を眺めながら珈琲タイム。
初日の夜は静かに更け、早朝からの移動と戦場ヶ原のウォーキングで心地よい疲労感に包まれ爆睡、、、
キャンプ二日目(予定は未定)
氷点下にはならなかったが、湖面には朝もやが立ち込め幻想的な景色が広がる。
朝食はアルファ米の登山飯で軽く済ませ、食後の珈琲をゆっくり味わう。
二人乗りのカヤックをのんびり眺め、さて、今日はどのように過ごすか?
キャンプメインの時はスケジュールは特に決めない。
その日の天候や気分で行動している。
何もせず、湖畔をのんびり眺めながら読書に興じるもよし。
しばらくうだうだしていたが、今日は天気に恵まれそうなのでアクティブに過ごそう。
そうと決まれば即行動。
中禅寺湖を一周してみるのも面白そうだったが、コースタイムから逆算するとチト出遅れた感があったので、西の湖まで行ってみることにした。
日が昇ると雲ひとつない晴天。男体山がくっきりと浮かび上がっている。
キャンプ場の木々もようやく一部が色づき出した。
木漏れ日を浴びながら湖畔沿いを1時間ほど歩くと千手が浜に到着。
そこは男体山の絶景ポイントだった。
千手が浜に別れを告げ小川沿いを進んでいくと西の湖に到着。
こじんまりとした静かな湖(というより池?)渇水期なのか水は枯れており、風の音だけが聞こえてくるひっそりとした湖だった。
二日目の晩御飯はシンプルステーキ
千手が浜に着くと風が出始め、キャンプ場に戻った頃には強風に変わっていた。
朝は波一つ立っていなかった静かな湖畔が波打っており、フライシートを止めていたペグが抜けていた。
天気予報によると夕方には収まるとのことだったのでテント内でしばしの昼寝。
夕暮れ時には風も幾分和らいできたので晩御飯の支度。
といっても火を起こしステーキを焼くだけ。
家で冷凍しておいた厚さ2センチ程のステーキ肉。
キャンプ二日目になっても、外気温が寒いので程よい加減に解凍されてた。
焚き火が熾火になった頃に肉を載せ、頃合いを見計らって薪を焚べ表面を焼く。
味付けは塩コショウのみ。
それでもほっぺたが落ちるほど美味かった。
表面はカリッと焼き上がり、中は肉汁がジュワーッと滲み出てくる!
肉を食したあとはアルファ米のビビンバ。
最近のアルファ米は味がどんどん美味くなってきたような気がする。
最後に食後の珈琲をゆったり味わう。
キャンプ最終日
ゆっくりと寝坊気味に起き出しフライシートをめくると、
本日も晴天なり!
周りではいそいそと撤収にとりかかっているが、最後の珈琲を味わいながら男体山にお別れの乾杯。
お昼前に撤収準備に取り掛かる。
あっと言う間にパッキングが完了し、来たとき以上にゴミを拾って立つ鳥跡を濁さず。
初冬の奥日光。久々のソロキャンをゆっくりタップリ堪能できた三日間だった。
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