ここ数十年、インフルや風邪をひいたりすることもなく元気に過ごしている。まさかのコロナに感染してしまったのは残念だったが、本当に感染したのかは疑わしい。
仕事仲間からはいつも元気ハツラツですねと言われ、自分でも快調に日々を過ごしているが、例外的に、毎年この時期だけは、なぜか体調が優れない日が多い。花粉症で目や鼻が痒いのは仕方ないとしても、それ以上に、やたらと眠くて体がダル重いのだ。
年度末の帳尻合わせという、高すぎる税金や保険料を支払うための後ろ向きの帳簿作業をネガティブな気分で行っているのも原因かもしれない。
そんな消極的な時間を過ごしていたからだろうか、久々に体に異変が生じてしまった。
朝起きてあくびをすると、口角にピリッとした痛みが走った。
あ、口角炎になったかも?と思い鏡を見ると、右の口角が切れて赤みを帯びている。
口角炎は忘れた頃にたまーになったりする。疲れやストレスが溜まってくると休めという合図が口角に出るようだ。
そういうときは、寝る前にワセリンや蜂蜜を塗っておけば翌朝には治っているのだが、今回は様子が違った。
翌朝、再び鏡を見ると、蜂蜜を塗った箇所はまだ赤みが引いておらず、反対側の口角も切れて赤みを帯び始めている。口角炎のダブルパンチは初めてだ。
更に、今回は上唇にも違和感。唇の一部分が腫れて口唇ヘルペスの症状が出始めている。
その日の夜も口角に蜂蜜を塗り早めに寝たが、翌朝になっても緩和しておらず、口唇ヘルペスの症状も悪化している。
両側の口角炎と口唇ヘルペスというダブルパンチ、いや、トリプルパンチか?に生まれて初めて見舞われてしまった。

どちらか一方だけなら家で自然治癒するまで放っておくが、両方が治癒するのは時間がかかりそうだったので、今回は生まれて初めて皮膚科を訪れることにした。
病院で治療を受けるのは数年前の疲労骨折のとき以来だ。
数年ぶりに街のクリニックに行くと、相変わらず人で溢れかえっている。一時間ほど待たされて診察室に入ると診察は数分で終わった。予想通り、口角炎と口唇ヘルペスという診断で、塗り薬と飲み薬を合わせてトータル二千円程だった。
先生の説明では、細菌とウィルスが原因の症状が同時に発症したのは、疲労や栄養不足ということだ。
口角炎は皮膚の常在菌である真菌(カンジダ菌)や細菌(黄色ブドウ球菌)、口唇ヘルペスは体内のウィルス(単純ヘルペスウイルス(HSV-1))が原因だ。
どちらも普段は体内や皮膚の表面ででひっそりと大人しくしてくれているのだが、ストレスや疲労で免疫力が低下してくると鎌首をもたげてくるようだ。
この季節の疲労感は、免疫力が低下するほどのストレスや疲労を感じるほどではないが、両方が同時に発症したということは、それなりに免疫力が落ちているということなのだろう。
最近、世間では帯状疱疹が激増しているようだ。
帯状疱疹も、体内で休眠状態のウィルスが免疫力の低下とともに皮膚に発症し、その症状が激甚化するケースも増えている。
これらは全て【免疫力の低下】が大きなキーワードとなっている。
思い返してみると、「帯状疱疹ワクチンを打ちましょう」というCMを見るようになったのは、コロナ禍が収束したあたりからだ。
今回のように口角炎と口唇ヘルペスの症状が同時に発生したのも、コロナ禍以降になってからだ。それ以前は、ごくたまに、どちらか一方が発生することはあったが、ほっといてもすぐに治った。
コロナウィルスと、そのワクチンが体内の免疫バランスに影響を与えてしまったのだろうか?
因果関係を立証するのは素人のやることではない。専門家にしたところで全てを解明するのは不可能だろう。今更ジタバタしたところで時間を過去に戻すことはできない。
このような症状が出るときは、体が休みたいという信号を出してくれていると捉え、素直に耳を傾けることにしよう。
疲労に関しては、仕事の疲れが溜まっているというより、この時期特有の澱のように溜まったダルさがトリガーになったのだと思うので、年度末の帳尻合わせが済んだらノンビリと過ごし、食事に関してはいつも以上にバランスよく食べることにする。
病院から戻ってから晩御飯は焼肉屋に行き、ビタミンB群を補うべく豚肉を中心に食べ、いつもより早めに就寝しタップリと寝ることにした。
寝る時間になるとワンコも布団に潜り込んできて、顔中を楽しそうにペロペロ舐めるのが就寝時のルーティンになっているが、今回は治るまでマスクを付けているのでお預け。


それでも、朝になるとマスクが外れたりしているので、眠っているときにペロペロされていたかもしれない。
数日後、唇はきれいな状態に戻った。
あと数週間で還暦を迎えることになる。今までは当たり前だった健康状態も少しずつ劣化の兆しを見せ始めてきたようだ。
これからは若い頃のように無理をせず、体が発している信号を素直に受け止め、早め早めに対処することを心がけることにしよう。


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